いつの頃からだったでしょうか。1年2組の教室にツバメの巣ができていました。
これは、7月11日(金)に撮影したものです。よく見るとヒナが4羽います。
ツバメってどれくらいの期間で成長するのでしょうか。
◆親鳥が抱卵を初めてから2週間ほどするといよいよヒナの誕生です。生まれたばかりのヒナは羽毛も生えそろわない裸ん坊です。目はまだ5~6日は開きません。親鳥はヒナの体が冷えないように体の羽毛の中に包み込み温めます。ツバメのヒナは孵化してから20日前後で巣立ちます。
(誠文堂新光社 カラーアルバム『ツバメ・ムクドリ』)
20日前後と言うことは、6月下旬に孵化したようです。
次の写真は、7月15日(火)の様子です。
ずいぶんと大きくなっています。巣から落ちそうです。
しばらく見ていたら、親ツバメがえさを運んできました。口移しです。
ヒナは、どんなえさを食べるのでしょうか。
◆雛への給餌は雄雌で分担して行い、ハチ ハエ メイガ カメムシ ウンカ ゾウムシ アブ トンボなど空中を飛んでいる多数の昆虫です。雛5羽の巣の観察では1日最高639回給餌した記録があるので、雛は1分間に1回食したことになります。給餌は巣立った後もしばらく続けられます。
(『野鳥の生活』(築地書館)、『里山の野鳥』(星雲社)
オスとメスで分担して、献身的に運んでいるのですね。
一緒に見ていた子ども達も、「あっ、虫の足が見えた!」と興奮していました。
でも、4羽もいると、えさが食べられないヒナもいるのではないでしょうか。ちょっと心配になってきました。
◆親鳥は餌をもって巣に戻ってくると、大きな口を開けている「ヒナ」から順番に食物を与えていきます。「ヒナ」はおなかがすいている者ほど前に出て口を開けているので、最後には皆な同じ位の餌をもらいます。(以下、略。引用者)(『ツバメのなかまたち』あすなろう書房、『ツバメの街』フレーベル館)
どのヒナもえらをもらえるようで、よかったです。
もう一つ、疑問がありました。
巣の下に糞がたくさん落ちていましたが、巣の中にしてしまった糞は、一体、どうするのでしょうか。
◆雛が小さいうちは、糞をすると親はすぐに嘴でくわえ外に持ち出します。ダニや寄生虫がつかないように常に巣は清潔にします。また、雛が大きなると、巣の外に糞をするようになります。(『ツバメ・ムクドリ』菅原光二著)
なるほど。ツバメもきれい好きなのですね。
そして、きのうの7月16日(水)。
何と、巣の中は空っぽ。
ヒナたちは巣立っていました。
ちょっと短い間の観察でしたが、4羽とも、無事に成長していってほしいと思いました。
と、同時に、ツバメの巣立ちに関しても、親のヒナへのかかわり方でいろいろと感心することがあるなあ、と思いました。
南小の子ども達も、独り立ちできるように、学校と保護者、そして地域の三者で、しっかりと育てていきたいですね。
※ ◆箇所の文章は、インターネットより引用しました。